IRTS焦点面観測機器

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IRTS望遠鏡の 焦点面には、赤外線全域 (波長1〜1000ミクロン) をカバーする 4つの観測器 (FPI; Focal Plane Instruments) が搭載されていました。

以下に、観測器の構成を示します。

観測機器配置図(横) 観測機器配置図(底面)

NIRS (Near Infrared Spectrometer)

波長 1.4〜4.0 ミクロンをカバーするグレーティング分光器。 波長分解能 0.12 ミクロン。空間分解能 8 分角。 銀河系外からやって来る太古の光をとらえることを主目的とするが、 銀河系内の星の分光にも威力を発揮。

MIRS (Mid Infrared Spectrometer)

波長 4.5〜11.7 ミクロンをカバーするグレーティング分光器。 波長分解能 0.23〜0.36 ミクロン。空間分解能 8 分角。 主に銀河系内の星および拡散光の分光観測に威力を発揮。

FILM (Far-Infrared Line Mapper)

波長 158 ミクロンの [CII] スペクトル線、 および波長 63 ミクロンの [OI] スペクトル線の強度を 高精度で測定するグレーティング分光器。 比波長分解能 400、空間分解能 8 X 13 分。 主に銀河系内の星間ガスの分光観測に威力を発揮。

FIRP (Far-Infrared Photometer)

波長 150〜700 ミクロンの遠赤外線〜サブミリ波の強度を 精度良く測定する測光器。3He を用いた冷凍器を用いて、 検出器を 300 mK まで冷却しすることにより、高感度を達成。 宇宙背景放射のゆらぎや、銀河系内の冷たい塵粒子の検出に威力を発揮。
[図] IRTSの感度

どの観測器も、拡散光に対して、優れた感度を持っている。

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