OLP 7.0のデータについて(dspdのバグについて)(1998/11/11)


OLP 7.0で処理されたデータがDATで配布されています。OLP 7で使われている calibration fileやproceduresは、基本的には今年初め(< 4月)までのSWS IAで 試験されていたものですから、そのころ以降にreductionしたデータは、 改めて処理し直さなくても良いはずです(なお、SWS IAはそれ以降大きな バージョンアップはありません)。

ただし、SWS IAとOLPは完全に同じroutineを使っているわけではなく (ここは私も良く理解していないのですが)、従って全く同じ 結果にならないことがあります。

最近になって、ERD->SPDの変換を行なうsubroutineにバグが発見されました。 これは、SPDのFITS headerを正しくupdateしないというもので、 具体的には衛星の速度のデータをすべて0にしてしまうために、 その後(SPD->AARの変換時)にこの補正が正しく行なわれていません。

衛星の速度はたかだか数10 km/sですから、FPのデータ以外では 結果の波長が違って困るということはまずないでしょう。 しかし、この微妙な波長のずれが、特にband 3におけるフリンジの 強度に影響を与えるということは考えられます。

したがって、この辺りがもし気になるのであれば、
「OLP 7.0のSPDから処理し直す」
ことを試してみると良いかも知れません。


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