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「あかり」の処理済みデータプロダクトを3種類公開

赤外線天文衛星「あかり」の観測データが新たに3種類、世界の天文学研究者に向けて公開されました。今回リリースされたのは「遠赤外線全天点源天体カタログ Ver.2」「近赤外線撮像データ」「近赤外線分光データ」の3種類です。

遠赤外線天体カタログは、2010年3月に公開されたカタログの改訂版で、天体数の増加、信頼性の向上が見込まれています。他波長のデータと併せて天体の放射エネルギーの分布を解析したり、新しい性質の天体を見つけるなどの研究が期待されます。近赤外線でのデータは地球の大気が邪魔をして観測できない波長の情報も含み、特に分光データはジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が観測を開始するまで(2018打ち上げ予定)「あかり」の独壇場です。

今回の公開は、世界中の研究者を対象にしていますが、データの説明文書が完全に整っていないため、随時データ作成チームからのフォローアップができるように「登録制」としています。今後速やかに解説文書を整備し、完全な公開とするべくチームは努力しています。また、今後も引き続きほかのデータについても公開に向けてプロセスを継続しています。今後も「あかり」データにご注目ください。

Data Archive (for astronomers)

Three AKARI processed data products released
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