一部のIA routinesのFull IDL codeへの移行について(97/11/15)


IA(実際にはon-line pipeline)のroutineの一部は、歴史的な理由によりFortranで書かれており、IAのIDLコマンドからsubroutineの形で呼び出されていた。いろいろなマシンへの移植性や、実際のリダクションプロセスの研究がIDLで行なわれている現実を踏まえて、これらのFortran routinesのFull IDL codeへの移植が行なわれ、 1997年11月より以下に挙げるroutineが完全にIDL言語で記述された。 この移行により SPD => AAR (最終結果)のプロセスは、すべてIDL上に載せられたことになる。ERD => SPD のプロセス(dspd())には、まだFotran routineが残っている。 これらのIDL routinesは現在ユーザーテストの段階で、Fortran versionも当分の間(おそらく来年1月末のOPL Ver. 7のreleaseまで)そのままIAに残る。両者は同じ結果を与える(べき)であるので、ユーザーは基本的にこの移行を意識する必要はない。

これまでのsubroutine(function)名と、対応するIDL versionのroutine名を以下にまとめる。

旧来のroutine名 IDL versionのroutine名
antimem aas_antimem
dark aas_dark
respcal aas_respcal
fluxcon aas_fluxcon
velcor aas_velcor

すなわち、`aas_'がこれまでのroutine名の前についただけであり、使用方等はこれまでと全く同じである。

なお、stdaa()においては、/AAS オプションにより、上記のaas_* versionが使用される。ただし、これはNov. 9 (1997) version以降で有効である(11月15日現在、tochanのみ)。


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