stdaa(およびその他の主要な山村製Tools)の変更履歴


1997/06/02
stdaaをマニュアル(SWSの簡単なリダクション===stdaaの使い方===) と共に公開。
1997/06/06
弱い(<数10Jy、detectorの一部が不正確なdarkのために負の値を持っているような)データで/ffiterフラグを使ったときに、featureの強度が弱くなってしまう問題を(おそらく)解決。
1997/06/06
/ffiterを使うときのオプションFFORDER、REFRESを追加。これにより、各iterationで使うorderやreference spectrumのresolutionをstdaaのオプションとして与えることが可能になった。
1997/06/06
Defaultのresolutionを以下のとおり変更。AOT01のSpeedに対応。なお、以下の値はsws_rebin()などのIA標準のプログラムで仮定されている値である。
AOT01, Speed 1, 2 : 300
AOT01, Speed 3 : 500
AOT01, Speed 4 : 1000
AOT02 : 1500
AOT06 : 1500
AOT07, Grating : 1500
AOT07, FP : 20000
97/06/09
cutbandedge()(バンドの端の性能の悪いところを除く。stdaa内で使用)で、除く波長域の定義を一部変えた。具体的には、band1Aの2.61micronから長い側、band3Aの12.45micronから短い側を新たに使わないようにした。 band3Aのこの領域はofficialには使える領域だが、RSRFに'?'なところがあるので。
97/06/16
cutbandedge() は、AOT01のみに適用することにした。
97/06/16
line番号別のflaggingができるようになった。
1. linelistで含まれるline番号を調べ、
2. chkdetのlineオプションで、データをチェックし、
3. flgaarのlineオプションで、選択的にflagする。
詳しくはSec. 4.4参照。これらの機能については「動く」ということしか確認していないので、関連のデータをお持ちの方のコメント乞う!
97/06/23
天体名(データファイル名)が大文字を含む場合に、「確実に」flagファイル(*_fla.pro)を見つけて読み出せるようにした。以前と同じように、flagファイルは(元のファイルの名前に関わらず)全て小文字でなければならない。もしかすると、この修正前はflagファイルが実行されていなかったかもしれない。
97/06/24
上記の修正時にバグを作り込んでいました。ファイルがない場合にエラーでstdaaが止まってしまいました。再修正しました。
97/07/15
オプションARB=arbによって、reductionの最終結果をそのまま変数に残すことが可能になった(いちいちname.arbを読み直さなくても良い)。
97/09/22
デフォルトで、SPD => AAR (antimem()からextract_aar()まで)の処理をdaar()によって一括して行なうようにした。これ迄通り逐次各処理をしたい時には、/nodaarオプションで可能。
97/10/25
デフォルト(daar())と、逐次処理(/nodaar)の場合で、一部の処理手順が異なっていたのを修正した。どちらでやっても原理的に同じ結果が出るはず。
97/10/26
/rinterオプションで、responsivity correctionに、fringe除去をするようにした(resp_inter())。ただし、fringe処理はband 3のみ。他のバンドではこれまでとほぼ同じ結果が得られるはず。/rinterオプションを指定すると、自動的に/nodaarも選択される。AOT01 speed3,4やAOT06などでは、この処理をして結果を比べることが勧められる。ただし、AOT01 speed 1,2では逆にfringeがひどくなることがあるので注意。
97/10/26
IAがupdateされ、AOT06におけるreference scanがextract_aar()によって取り除かれるようになったので、stdaa中で同様の処理を行なっていたflgref()のプロセスを削除。逆にflgref()が残っていると、extract_aar()と衝突してAARが正しく作られないので、stdaaをコピーして使っている人は注意!
97/11/15
/AASオプションにより、IDL言語に移植されたversionのIA routinesを使用する。現在はこれらのIDL versionはテスト中なので、デフォルトは従来のFotran routineをしようするようになっているが、近い将来IDL versionをデフォルトにする予定。なお、このoptionはNov. 9(1997)以降のIAで有効(11月15日現在 tochanのみ)。(注)IDL versionのroutinesは、calibration filesの設定を無視して、常にdefaultを使うようなので、現在のところ/AASフラグは使用しない方が良いと思います(97/11/20)。
97/11/19
bfringeパラメータにより、Do Kester's defringeプログラム(fringes())をband 2でも使えるようにした。bfringe=2 or 3のように指定する(band 1, 4はfringes()が対応していない)。bfringe=[2,3]のように複数指定も可。何も指定しない時(かつ/defringeフラグを指定した時)はこれ迄通りband=3が処理される。
97/11/19
startp/endpパラメータで'drk','fcn','frg'のいずれかを指定した時には、自動的に逐次処理モード(daarを使わない)に入るようにした。
97/12/28
/New_RSRFオプションによって、新しいRSRF(band 1a-2c and 4のみ)が 適用されるようにした。Dec.28バージョンのIAよりdaarではaas_* routinesが 否応なしに適用されるようになったので、これ以降/AASフラグはあまり 意味を持たなくなった。
98/01/27
デフォルトで新しいRSRFデータ(for all bands)が適用される。 /BASERSRFフラグによって、以前のRSRFが適用される。 /New_RSRFフラグは削除された。
98/04/19
AOT01の High Resolution を実現するための /HIGHRESフラグと、secoutオプションを追加した。この機能は、ERD→SPDの リダクションをする場合に有効。
・Iterative flatfieldの方法を改良した。この機能は/ffiter2フラグによって 呼び出される。新しいcalibration filesとこのフラグにより、従来の /ffiterフラグ(現在も使用可)を使った時よりも、AOTバンド間のレベルの 差が格段に小さくなった(と思う。当社比)。
・今年1月頃から、stdaaを使うと、ディレクトリに空白のファイル名のファイルが 出来ることに気付いた方もいるかも知れませんが、これは、stdaaの中で呼んでいる aas_dark.proとaas_fluxcon.proという関数の吐き出すlogファイルの名前が、 デフォルトで" "(スペース一文字)になってるからだということが分かりました。 そこで、それぞれdark_table,phot_tableという名前を与えるようにした。 これらのファイルの中身は、一般ユーザーには必要無いと思われる。 なお、" "ファイルは、「rm " "」 で消去することが出来る。
・一度リダクションした後、異なるresolutionでrebinしたい時に、
stdaa, 'newres', res=xxx, startp='asc', ascf='original'
のように、.ascファイルから異なる名前の.arbファイルを作る ことが出来るようになった。

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