Jan. 24日付けのIAについて(98/01/30)


Jan. 24日付けversionのIA(この呼び方はあくまで日本でのものです。 本家のIAは毎日updateされています。)では、全AOT Bandに対応した 新しいRSRF(Relative Spectral Response Function)と 最近の観測(Rev. 629以降)に対応した絶対flux calibration データがリリースされました。さらに、ここ2ヶ月ほど放置されていた、 flux calibrationの際に間違ったパラメータを適用してしまうという バグが修正されました。従って、 Jan. 06付の注意書きや、stdaaの改訂履歴 の11/15日付で指摘した問題は取り敢えず解決されたと考えられます。

Fluxに関するupdate/bug fixの影響はそれほど大きくは無いと思うので、 波長範囲の狭いAOT02に関しては、これまでとそれほど大きく結果が 変わるとは思えません。AOT01/06に関しても、山村がいくつかのデータで 比較してみたところでは、featureが出現したり消失したりという ような劇的な変化はありませんでした。band間のつながりは以前よりは 良くなっているようです。 AOT01/06で微妙なfeatureの認識や、定量的な解析を目的とする場合は、 再リダクションをした方が良いかも知れません。

なお、特にRSRFは現在ユーザーテストの段階にあるもので、 絶対的な信頼をおいて良いものではありません。以前のリダクションの 結果と詳細に比較・検討することをお勧めします。 もしコメント等があれば山村まで送って下されば転送します。


新しいRSRFを使うには

stdaaにおいて、デフォルトが新しいRSRF/Flux cal.を使うようになっています。 従って、これ迄通りと同じ作業をすれば、自動的に新しいcalibrationデータを 適用した結果が得られます。

以前のRSRFを使用したい時には、stdaaで/BASERSRFを使って下さい。 ~yamamura/ia/pro/cal_select_BASE.datが読み込まれ、古いRSRFが 適用されるようになります。同様に、setcalで/BASERSRFフラグを 指定すれば、古いRSRFを使う設定になります。

(*)なお、Dec.28 versionに対応したstdaa, setcalの/newrsrfフラグは /basersrfフラグの変更に伴い、削除されました。

(*)SPD->AARの導出にdaar()を使う(stdaaでデフォルト)と、途中でエラーを出して 止まってしまう現象が、このバージョンでも引続き出ているようです。 一旦IAを終了・再起動し、/nodaarフラグをつけてやってみて下さい。


このページに関するお問い合わせは、yamamura@astron.s.u-tokyo.ac.jpまで。