山村製 IA Tools
What's New
- 1998/04/20 : プロットの文字サイズを変更するコマンドcharsizeを作成。
- 1998/04/20 : pltudに/GRIDオプションを追加。
- 1998/04/20 : plot5のカラー化。
- 1998/04/20 : selscntsおよび
scntlistを作成。
- 1998/04/20 : chkdetにSCNTパラメータを加えた。
- 1998/04/20 : stdaaに /HIGHRES, secout, /FFITER2, ascfの各パラメータ/オプションを加えた。stdaaの変更履歴も参照のこと。
- 1998/04/16 : flgaarにSCNTパラメータを加えた。
またそれに伴うバグの報告。
- 1997/01/31 : pson, psvonに
/COLORフラグを追加。
- 1997/01/31 : avgcalに/NOSETCALフラグを追加。
- 1997/01/31 : udapltの/NOALLフラグを
/NOAVGフラグに名称変更。
- 1997/01/31 : itkshiftで、処理するitk番号を
同時に複数指定することが可能になった。
- 1997/01/31 : stdaaのオプションと簡単な使い方を
このページにも記述。
- 1997/11/22 : selscanにCOUNTオプションを追加。
- 1997/11/22 : pltudにDETECTORS, UP, DOWNオプションを追加。
- 1997/11/18 : aartxtにAOT_BANDSオプションを追加。
- 1997/11/11 : udarebin, udapltのバグを直しました。
- 1997/10/29 : ページ完成。
(注意)このページで紹介するToolsは、山村が自分のために作成したものです。
各マシンの~yamamura/ia/proにあり、tochan、avenir、leopardのユーザーは
既にPATHが設定されているはずです。
使用、コピー、改良等は自由に行なっていただいて結構ですが、
如何なる結果がおきても山村は責任を負えません。あしからず。
目次
リダクションパイプライン
- stdaa.pro (procedure)
- 説明
- 山村製パイプライン。詳しい動作やリダクションの方法については、
===stdaaの使い方===参照のこと。
- 使用法
- stdaa, objn, RESOLUTION=resolution, STARTP=startp, ENDP=endp,
ERDN=erdn, /HIGHRES, SECOUT=secout,
/NOSETCAL, /BASERSRF, /NODAAR, /RINTER, /WDISM,
/DEFRINGES, NFRINGES=nfringes, TOL=tol, BFRINGES=bfringes,
/NOFLAGGING, /SCALING, ORDER=order, /DOREF, REFSCAN=refscan,
/FFITER, /FFITER2, FFORDER=fforder, REFRES=refres,
/NOLINES, /MERGE, METHOD=method, ASCF=ascf,
NOPLOT=noplot, ARB=arb
- objn : データ名。通常objn.spdから始まり、objn.arbを作成する。
- RESOLUTION : resolution。指定しないときは、AOT01 speed 1,2 => 300,
speed 3 => 500, speed 4 => 1000, AOT06 => 1500が使用される。
- STARTP : リダクションの途中から始める時。'drk','fcn','frg','aar','aac','aff','asc'が指定可。
- ENDP : リダクションの途中で終了する時。上記と同じ文字列が使用可能。
- ERDN : ERDから始める時に、ファイル名の番号(7桁)を文字列として与える。
- /HIGHRES : AOT01の高分解能モードでSPDを作成する。
- SECOUT : AOT01の高分解能モードで1秒間に何回samplingをするかを指定する。指定がない時には、AOT06の分解能になるように設定される。
- /NOSETCAL : setcalを実行しない(cal_select等で一時的にcal. fileを変更した時に便利)。
- BASERSRF : 以前のRSRFを使用する。
- /NODAAR : daar()でSPD => AARまで一気に処理せず、逐次処理する。
結果は同じはずだが、もしdaar()の処理の途中でエラーで止まってしまった場合、
IAを再起動して/NODAARフラグを使うと大丈夫なはずである。
なお、ENDP='drk','fcn','frg'を指定すると、自動的に/NODAARも設定される。
- /RINTER : band 3について、resp_inter()によりフリンジの除去処理をする。
詳しくは「Fringeについて」参照のこと。
- /WDISM : 初期のAOT02データにおいて、continuumのレベルが
負になってしまう場合に、このフラグを指定すると幾分ましな場合がある。
さらに改良予定(は未定)。
- DEFRINGES : fringes()を実行して、sin wave fittingによるフリンジ除去処理をする。
- NFRINGES : fringes()において、いくつのsin成分を除去するか。デフォルトは4。
- TOL : fringes()でのtolerance。デフォルトは-1(NFRINGE成分とにかく除去)。
- BFRINGES : fringes()で処理するband。2 or/and 3が指定可能。デフォルトは3のみ。
- /NOFLAGGING : デフォルトでは、objn_fla.proというファイルがあった場合に
そのファイルに記述されたflagging処理をするが、それをしない。
- /SCALING : flat_fielding (各detectorのレベル調整)をscalingによって行なう(デフォルトはoffset)。
- ORDER : flat_fielding 時にデータにfitする曲線の次数(デフォルトは0=単純平均)。
- /DOREF : flat_field を行なう時に、referenceを作成して行なう。
- REFSCAN: referenceスキャンを 'up', 'down'(default), 'both'から作成する。
- /FFITER : 山村が普段使用しているiterativeなflatfielding処理を行なう。
- /FFITER2 : 山村が普段使用しているiterativeなflatfielding処理の改良版。新しい(Apr. 98以降にリリースされた)calibration パラメータと合わせて使用すると、バンド間のfluxの一致が改善される(当社比)。
- FFORDER : /FFITER(/FFITER2)を指定した時、3回の処理の各々のORDERを配列で指定する。
- REFRES : /FFITER(/FFITER2)を指定した時、3回の処理の各々のRESOLUTIONが最終のresolutionの何分の一にするかを配列で指定する。
- METHOD : rebinning の方法を'fluxcon'(デフォルト), 'mean', 'median'から指定する。
- /NOPLOT : すべての作業中のプロットをしない。
- ASCF : .ascからrebinningだけをする時、このパラメータで.ascファイルの名前を指定し、結果(objn)に異なる名前を与えることが出来る。
- ARB : 最終結果(objn.arb)を返す。
データのプロット
- plt.pro (procedure)
- 説明
- 山村製プロットツール。
- 使用法
- plt, arb, AFF=aff, BAND=band, AOT_BANDS='aot_bands',
RANGE=range, XRANGE=xrange, YRANGE=yrange,
TITLE='title', XTITLE='xtitle', YTITLE='ytitle',
UNIT='unit', /XLOG, /YLOG, /WNUM,
/YZERO, /NOSTAMP, /OPLOT, /NOPLOT, /AOT_COLOR,
XOFFSET=xoffset, YOFFSET=yoffset, YSCALE=yscale,
PSYM=psym, COLOR=color, FPSYM=fpsym, FCOLOR=fcolor, THICK=thick,
PSFILE=psfile
- arb : AARデータ(通常rebin後)
- AFF : AARデータ。このデータは(FPSYMで指定しなければ)点でプロットされる。rebin前のデータを重ねる時に便利。
- BAND : 1-4のバンド番号
- AOT_BANDS : 表示するAOT_BAND(s)
- /AOT_COLOR : AOT_BAND毎に色を変えて表示。
- RANGE : 表示するデータの範囲(micron)
- XRANGE, YRANGE : X/Y軸の範囲
- TITLE : グラフのタイトル
- XTITLE : X軸のタイトル
- YTITLE : Y軸のタイトル
- UNIT : 'JY'(Jy, default), 'FLMD'(W m-2 s-1), 'LFL'(W m-1 s-1), 'L4F'(W m2 s-1)。
- /XLOG, /YLOG : X/Y軸を対数表示にする。
- /WNUM : 横軸をwavel numberにする。
- YZERO : Y軸の下限を(負のデータが無い時)常にゼロにする。
- /NOSTAMP : プロット右下に日付等を入れない。
- /OPLOT : 現在のグラフに重ね描きする。
- /NOPLOT : 座標軸のみ描く。
- XOFFSET,YOFFSET : X/Yのデータに与えた数値を加えて表示する。
- YSCALE : Yのデータに与えた数値をかけて表示する。(XSCALEは無し)。
- PSYM : 表示スタイル。defaultは実線。
- COLOR : カラー。defaultは白。
- FPSYM : AFFの表示スタイル。デフォルトは点。
- FCOLOR : AFFのカラー。
- THICK : 線の太さ
- PSFILE : 直接与えた名前のPostScriptファイルを作る。
- plot5.pro (procedure)
- 説明
- 画面を縦に5分割し、スペクトル全体とband1〜4までの5つをプロットする。
デフォルトでは、各AOTバンドは別の色で示される。/BWオプションで白黒になる。
- 使用法
- plot5, aar, AFF=aff, FPSYM=fpsym, FCOLOR=fcolor, /BW, TI='title'
- aar : AARデータ(通常rebin後)。
- AFF : AARデータ(通常rebin前)。点でプロットされる。
- FPSYM : affのプロットスタイルを設定。
- FCOLOR : affのカラーを設定。
- /BW : 白黒表示。プリンタに出力する時などに便利かも。
- TI : タイトル。
- subdiv.pro (procedure)
- 説明
- 画面を分割する。!P.MULTIをセットしているだけ。
- 使用法
- subdiv, nx, ny
- nx, ny : X, Y方向のプロットの数。(0,0)は(1,1)と同じ。
- pson.pro (procedure)
- 説明
- PostScriptファイル(landscape)を作成開始する。以降のプロットはすべてファイルに書き込まれる。
- 使用法
- pson, 'file'
- 'file' : 出力ファイル名。defaultは'out.ps'。
- /COLOR : Color PostScriptファイルを作成する。
- psvon.pro (procedure)
- 説明
- PostScriptファイル(portrait)を作成開始する。以降のプロットはすべてファイルに書き込まれる。
- 使用法
- psvon, 'file'
- 'file' : 出力ファイル名。defaultは'out.ps'。
- /COLOR : Color PostScriptファイルを作成する。
- psoff.pro (procedure)
- 説明
- PostScriptファイル(portrait)の作成を終了する。
- 使用法
- psoff
- charsize.pro (procedure)
- 説明
- プロット中の文字サイズを変更する。
- 使用法
- charsize, n
- n : デフォルトの文字サイズのn倍の大きさにする。
Textファイルへの変換
- aartxt.pro (procedure)
- 説明
- AARデータをテキストに直す。
Formatは"wavelength(micron) Flux(Jy) Error(Jy)"。
- 使用法
- aartxt, aar, 'file', AOT_BANDS=aot_bands
- aar : 入力AARデータ
- file : 出力(テキスト)ファイル名。defaultは"out.txt"。
- AOT_BANDS : データをAOT_BANDS毎に順番に出力(デフォルトでは波長順)。/AOT_BANDSとした場合はすべてのデータが、AOT_BANDS=['1a','2a']のように指定した場合はそのAOT_BANDSのみが出力される。このオプションを使った時のみ、各データの最後(4th column)にAOT_BANDSが表示される。
- aartxtd.pro (procedure)
- 説明
- AARデータをdetector, scan, line情報付きでテキストに出力する。rebinする前のデータに最適。
Formatは "detector_No. scan_direction line_No. wavelength(micron) Flux(Jy)"。
- 使用法
- aartxtd, aar, 'file'
- aar : 入力AARデータ
- file : 出力(テキスト)ファイル名。defaultは"out.txt"。
データのチェック(reduction中)
- chkdet.pro (procedure)
- 説明
- データチェック用のプロットコマンド。特定のband, detector(s), line(s), scanのデータを取り出して表示する。
- 使用法
- chkdet, aar, dets, AOT_BAND='aot_band', SCAN=scan, BSCAN=bscan, LINE=line, BLINE=bline, SCNT=scnt, BSCNT=bscnt
- aar : 入力AARデータ
- AOT_BANDS: プロットするAOT_BAND(s)
- dets : 強調してプロットするdetectorの番号(省略可)
- SCAN : 強調してプロットするscan方向(1 or -1)
- BSCAN: プロットするscan方向(1 or -1)
- LINE : 強調してプロットするline番号(linelist()参照)
- BLINE : プロットするline番号
- SCNT : 強調してプロットするscan番号(AOT02に有効)
- BLINE : プロットするscan番号
- この他に、xrange, yrange等通常のplot optionsが使用可。
- pltud.pro (procedure )
- 説明
- up/down scanを比較してプロット、データの信頼性をチェックする。
up scan(前半、波長が短くなる方向)が赤(ダイヤ)で、
down scanが青('+')でプロットされる。
- 使用法
- pltud, aar, AOT_BANDS='aot_bands', DETECTORS=detectors, /BW, /NOUP, /NODOWN, /UP, /DOWN, /ITK, EITK=eitk, /GRID
- aar : 入力AARデータ
- AOT_BANDS : プロットするAOT_BANDs
- DETECTORS : プロットするDetectors番号
- /NOUP : down scanのみをプロット
- /NODOWN : upscanのみをプロット
- /DOWN : /NOUPに同じ
- /UP : /NODOWNに同じ
- /ITK : データのITK番号(〜データ取り込み時刻の情報)を縦軸にプロット。また、offset(ITK0)を表示。
- EITK=eitk : 指定されたITKのデータを強調表示。
- /GRID : band 4において、1micron毎のgridを描く。band 4以外では正しく動作しない。
- /BW : 白黒で出力
- この他に、xrange, yrange等通常のplot optionsが使用可。
- showrms.pro (procedure)
- 説明
- 各detectorの大まかなRMS noise levelをプリントする。
まず、与えられたres/3.0のresolutionでrebinしたスペクトルを作り、
それを差し引いてほぼflatになったスペクトルについて、rmsを計算して表示する。
性能の悪いdetectorを見つけるのに便利?
- 使用法
- showrms, aar, RES=res, AOT_BANDS='aot_bands', DETECTORS=detectors
- aar : 入力AARデータ
- RES : 観測のresolution
- AOT_BANDS : 調べるAOT_BANDS。defaultは全部
- DETECTORS : 調べるdetector(s)の番号
- linelist.pro (procedure)
- 説明
- データに含まれる"line"番号の一覧を表示する。
- 使用法
- linelist, aar, BAND=band, AOT_BANDs=aot_bands
- aar : 入力AARデータ
- BAND : 調べるband(1〜6)。defaultは全部
- AOT_BANDS : 調べるAOT_BANDS。defaultは全部
- /NUMBER : 各line毎のデータ点数、AOT_BANDも出力する。
- scntlist.pro (procedure)
- 説明
- データに含まれる"scnt"番号の一覧を表示する。scntは、AOT02において、
lineとは別に各scanに付けられる番号。
- 使用法
- scntlist, aar, BAND=band, AOT_BANDs=aot_bands
- aar : 入力AARデータ
- BAND : 調べるband(1〜6)。defaultは全部
- AOT_BANDS : 調べるAOT_BANDS。defaultは全部
- /NUMBER : 各scnt毎のデータ点数、AOT_BANDも出力する。
データのチェック(reduction後)
- udarebin.pro (procedure)
- 説明
- UP scanのみ、DOWN scanのみ、両方の3通りについて与えたresolutionで
rebinする。"'objn'.asc"が読み込まれ、結果は一つのAARデータとして
"'objn'.uda"というファイルに書き込まれる。3つのscan direction毎のデータは、
それぞれAAR structureのDATA.SDIR fieldが1, -1, 0に設定されているので、
selscanで取り出せる。
UP/DOWN scanのスペクトルを比較することは、データの信頼性をチェックするために
極めて有効な方法である。なお、3つのスペクトルの波長のgridは同じになっている。
- 使用法
- udraebin, 'objn', RES=res, METHOD=method, UDA=uda
- 'objn' : stdaa等と同様ojbect name。
- RES : rebinの結果の波長分解能。
- METHOD : rebinの方法。'fluxcon'(default)、'mean'、'median'の3通り。
- UDA : 結果のAARを返す。いちいちファイルを良み直さなくても良い。
- udaplt.pro (procedure)
- 説明
- udarebinで作成したデータをプロットする。
pltudと紛らわしいので注意。
- 使用法
- udaplt, uda, AOT_BANDS=aot_bands, COLOR=color, TI='title', /OPLOT, /NOALL
- uda : udarebinで作成したAARデータ。
- AOT_BANDS : プロットしたいAOT_BAND(s)。
- COLOR : [ALL,UP,DOWN]毎のカラー。与えた要素が3個以下の時は、
UP<=ALL、DOWN<=UPのカラーが使われる。
- TI : 任意のタイトル。
- /OPLOT : 現在のグラフに上書きする。
- /NOAVG(/NOALLから名称変更98/01/15) : UP/DOWNのみをプロット。
- この他に、xrange, yrange等通常のplot optionsが使用可。
- udatxt.pro (procedure)
- 説明
- udarebinで作成したデータをTextファイルに変換する。
Formatは、"Wavelength(micron) ALL_SCAN(Jy) UP_SCAN(Jy) DOWN_SCAN(Jy)"
- 使用法
- udatxt, uda, 'file'
- uda : udarebinで作成したAARデータ。
- 'file' : Textファイル名。
- pltdetail.pro (procedure)
- 説明
- asc(rebin前)についてpltudと同じようにup / down scanを別々の記号で描いた後、
arb(rebin後)を太線でプロットする。最終結果のチェックに使える。
- 使用法
- pltdetail, arb, asc, AOT_BANDS='aot_bands'
- arb : 通常"name.arb"のデータ。
- asc : 通常"name.asc"のデータ。
- AOT_BANDS : プロットするAOT_BAND(s)。
- この他に、xrange, yrange等通常のplot optionsが使用可。
データの部分削除
- flgaar.pro (function)
- 説明
- AARデータの特定のdetector(s)、特定のscan、特定のline(s)、
特定のscan番号、特定の波長域のデータを削除する。
- 使用法
- aar_out=flgaar(aar, ndets, from, to, AOT_BANDS='aot_bands', SCAN=scan,LINES=lines)
- aar_out : 結果のAARデータ。
- aar : AARデータ。
- ndets : 削除の対象となるdetector(s)の番号。0 => そのバンドの全detector。
- from : 削除する波長域の始め。0 => データの先頭。
- to : 削除する波長域の終り。0 => データの最後。
- AOT_BANDS : 対象とするAOT_BAND(s)。
- SCAN : 対象とするscan direction (1 / -1)。
- LINE : 対象とするline番号。
- SCNT : 対象とするscan番号(AOT02のみ重要)。
- バグ報告
- 97/03/14にSCNTパラメータを加えた際に、「scntパラメータを指定しないと、
linesパラメータも指定されないことになってしまう」というバグを
作り込んでいました。このため、AOT06などのデータで、特定のline番号
のデータをflagするつもりが、すべてのデータをflagしてしまった可能性が
あります。このバグは4/16日に修正されました。この間(ただし、tochan以外の
マシンがupdateされたのはもう少し後かも知れません)にプログラムを
使用した方(flgaar()に、linesパラメータを与え、かつ、scntパラメータを
与えない場合)で、結果がおかしい(必要なデータが消えている)場合は、
再リダクションして下さい。御迷惑をおかけします。
- itkshift.pro (function)
- 説明
- 特定のITK(観測時刻)のデータを削除する。
ITKはudpltで調べる。
もともとそのITKのデータを任意にシフトする目的で作ったが、
実際には削除するようにした方が良い。
- 使用法
- aar_out=itkshift(aar, 'aot_band', itk, dy, /REMOVE, /PLOT)
- aar_out: 結果のAARデータ
- aar: AARデータ。
- aot_band: 処理するAOT_BAND('1a','3d'など。1回に1つのみ)。
- itk: 削除するデータのITK。複数を同時に指定可。
例えばudpltによってITK0=15589610と表示され、
グラフからITK=192のデータを削除したいときは、15589610+192と指定する。
- dy: シフト量(省略可、通常は/removeを使うこと)。
- /REMOVE: そのITKのデータを削除する。
- /PLOT: 結果を表示する。
- diet.pro (function)
- 説明
- 上記コマンドでは、データは実際に削除されるのではなく、
データ中の"/nodata"flagをセットするだけである。
dietはこの"/nodata flag"の立っているデータを完全に削除する。
- 使用法
- aar_out=diet(aar)
- aar_out : 出力AARデータ
- aar : 入力AARデータ
- cutbandedge.pro (function)
- 説明
- 特にAOT01において、各AOT_BANDSの本来定義された波長域を越えた部分で、
質の悪い部分を削る。stdaaでAOT01を処理する時には
自動的にこの処理が行なわれる。任意の波長域を削除したい時には、
cleanstruct()(IA標準コマンド)で同じことが出来る。
- 使用法
- aar_out=cutbandedge(aar)
- aar_out : 処理された結果。
- aar : AARデータ。
Flux Levelの補正
- fshift.pro (function)
- 説明
- 指定されたAOT_BANDのデータをscalingする。隣のAOT_BANDと比べるときは
/PLOTオプションで結果を表示できる。
どちらのAOT_BANDと比較するかはdefaultが決まっている(1a=1bと、1b=1aと、
1d〜2c=短い側の隣と、3a,3c=長い側の隣と、3e,4=3dと)。/SIDEオプションで
defaultと反対側の隣と比べることが出来る。
- 使用法
- aar_out=fshift(aar, 'aot_band', scale, /PLOT, /SIDE, XRANGE=xrange)
- aar_out : 結果のAARデータ。
- aar : AARデータ。
- 'aot_band' : 処理を行なうAOT_BAND(1回に1つ)。
- scale : scaling factor (%)。aar_out = aar * (1.0 + scale*0.01)。explicitにfloatで与えること。
- /PLOT : 結果をプロットする。
- /SIDE : 反対側の端を表示する。
- XRANGE : 表示の範囲を任意に変更できる。
- fdshift.pro (function)
- 説明
- fshiftと同様に指定されたAOT_BANDのデータを
scalingするが、scaling factorは2つの波長で与えた値を直線で内外挿して
各波長毎に与える。すなわち傾きを変える。
- 使用法
- aar_out=fdshift(aar, 'aot_band', l1, df1, l2, df2, /PLOT, XRANGE=xrange)
- aar_out : 結果のAARデータ。
- aar : AARデータ。
- 'aot_band' : 処理を行なうAOT_BAND(1回に1つ)。
- l1, l2 : scaleを与える2つの波長。explicitにfloatで与えること。
- df1, df2 : l1, l2におけるscale。explicitにfloatで与えること。
- /PLOT : 結果をプロットする。
- XRANGE : 表示の範囲を任意に変更できる。
- bshift.pro (function)
- 説明
- fshiftと同様の処理をするが、scalingする代わりに
offsetを与える(ゲタを履かせる)。Fluxがdark current程度に小さく(数10Jy以下)、
dark currentの差引が結果に大きく効くと思われる場合に使う。
- 使用法
- aar_out=bshift(aar, 'aot_band', offset, /PLOT, /SIDE, XRANGE=xrange)
- aar_out : 結果のAARデータ。
- aar : AARデータ。
- 'aot_band' : 処理を行なうAOT_BAND(1回に1つ)。
- offset : offset量。explicitにfloatで与えること。
- /PLOT : 結果をプロットする。
- /SIDE : 反対側の端を表示する。
- XRANGE : 表示の範囲を任意に変更できる。
- bdshift.pro (function)
- 説明
- fdshiftと同様、2点で与えられたoffset量を内外挿して
各波長毎に適用する。
- 使用法
- aar_out=bdshift(aar, 'aot_band', l1, df1, l2, df2, /PLOT, XRANGE=xrange)
- aar_out : 結果のAARデータ。
- aar : AARデータ。
- 'aot_band' : 処理を行なうAOT_BAND(1回に1つ)。
- l1, l2 : scaleを与える2つの波長。explicitにfloatで与えること。
- df1, df2 : l1, l2におけるoffset。explicitにfloatで与えること。
- /PLOT : 結果をプロットする。
- XRANGE : 表示の範囲を任意に変更できる。
データのSelect
- selbands.pro (function)
- 説明
- AARデータ中の特定のAOT_BAND(s)のデータを取り出す。
- 使用法
- aar_out=selbands(aar, 'aot_bands', /REMOVE, COUNT=count)
- aar_out : 結果のAARデータ。
- aar : AARデータ。
- 'aot_bands' : 選び出すAOT_BAND(s)。
- /REMOVE : 選ばれたAOT_BAND(s)のデータを削除して、残りを返す。
- COUNT : 選ばれたデータの数を返す。
- seldets.pro (function)
- 説明
- AARデータ中の特定のdetector(s)のデータを取り出す。
- 使用法
- aar_out=seldets(aar, dets, /REMOVE, COUNT=count)
- aar_out : 結果のAARデータ。
- aar : AARデータ。
- dets : 選び出すdetector(s)番号。
- /REMOVE : 選ばれたデータを削除して、残りを返す。
- COUNT : 選ばれたデータの数を返す。
- sellines.pro (function)
- 説明
- AARデータ中の特定のline(s)のデータを取り出す。
- 使用法
- aar_out=sellines(aar, lines, /REMOVE, COUNT=count)
- aar_out : 結果のAARデータ。
- aar : AARデータ。
- lines : 選び出すline(s)番号。
- /REMOVE : 選ばれたデータを削除して、残りを返す。
- COUNT : 選ばれたデータの数を返す。
- selscan.pro (function)
- 説明
- AARデータ中の特定のscanのデータを取り出す。
- 使用法
- aar_out=selscan(aar, scan, COUNT=count)
- aar_out : 結果のAARデータ。
- aar : AARデータ。
- scan : 選び出すscan番号(1 : UP or -1 : DOWN)。
- COUNT : 選ばれたデータの数を返す。
- selscnts.pro (function)
- 説明
- AARデータ中の特定のscnt(s)のデータを取り出す。scntは、AOT02において
各scanに付けられる番号。
- 使用法
- aar_out=selscnts(aar, scnts, /REMOVE, COUNT=count)
- aar_out : 結果のAARデータ。
- aar : AARデータ。
- scnts : 選び出すscnt(s)番号。
- /REMOVE : 選ばれたデータを削除して、残りを返す。
- COUNT : 選ばれたデータの数を返す。
Calibration Files
- setcal.pro (procedure)
- 説明
- Calibration filesのバージョンをセットする。
環境変数"IYCALSET"にセットされた設定ファイルを読み込む
(defaultでは~yamamura/ia/pro/cal_select.dat)。
このファイルは、IA標準コマンド"cal_select"で編集する。
stdaa、caltxt、
pltcal、avgcalでは、
cal. filesを読み込む前にデフォルトで実行される。
- /BASERSRF : 旧versionのRSRF(setup_ia_yamamura中の環境変数IACALSET_BASEで指定)を使用する。
- 使用法
- setcal
- pltcal.pro (procedure)
- 説明
- RSRFをプロットする。defaultでは、現在のプロットの上に上書きする。
/NOOPLOTオプションにより、新規にプロットする。スペクトルとRSRFを比べるのに使う。
- 使用法
- pltcal, cal, dets, scale, OFFSET=offset, AOT_BAND='aot_band', /NOOPLOT
- cal : RSRF data
- dets : プロットするdetector(s) number
- scale : scaling factor
- OFFSET : offset value
- AOT_BAND : 指定した場合、新たにそのbandのRSRFが'cal'に読み込まれる。
- /NOOPLOT : 上書きではなく、新規にプロット。
- この他に、xrange, yrange等通常のplot optionsが使用可。
- caltxt.pro (procedure)
- 説明
- RSRFファイルをテキスト形式にする。
出力形式は "wavelength(micron), responce"。
- 使用法
- caltxt, cal, dets, AOT_BAND=aot_band, FILE='file'
- cal : RSRF cal. data
- dets : detector number(s)
- aot_band : 指定した場合、新たにそのbandのRSRFが'cal'に読み込まれる。
- 'file' : ファイル名。defaultは'cal.txt'。
- avgcal.pro (function)
- 説明
- 与えられたAOT_BANDのRSRFの12個のdetectorの平均値を計算する。
- 使用法
- cal=avgcal(aot_band)
- cal : RSRF。最初のdetector(band 1 => 1, 2 => 13, 3 => 25, 4 => 37)のRSRFが平均値になっている。残りのfieldはそのまま。
- /NOSETCAL : setcalを新たに実行しない。
- aot_band : 計算するAOT_BAND ('1a', '1b'....etc.)
その他
- regrid.pro (function)
- 説明
- データをspline曲線で内挿して、referenceのスペクトルと同じ波長gridにする。
- 使用法
- aar_out=regrid(aar, ref, AOT_BANDS=aot_bands)
- aar_out : 結果のAARデータ。
- aar : AARデータ。
- ref : 波長gridのreferenceになるAARデータ。
- AOT_BANDS : 指定したAOT_BAND(s)のみ処理する。
- tmpl_aln.pro (procedure)
- 説明
- 各バンドのfluxレベルを揃えて、一本のスペクトルにするプログラムのtemplate。
- 使用法
- tmpl_aln, aar, 'name', RES=res
- aar_out : 結果のAARデータ。
- aar : AARデータ。
- 'name' : データ名(stdaaに同じ)。name.ascが読み込まれる。
- RES : 波長分解能。
- このtemplateを適当な名前でコピーし(PROCEDURE名を同じにすること)、
cleanstruct()の部分を編集して、各AOT_BANDの不必要な波長域を削除し、
さらにfshift()、fdshift()(場合によってはbshift(),bdshift())に適当な
scale量を与えたのちに、stdaaと同じ要領で走らせる。
- tmpl_fla.pro (function)
- 説明
- stdaaから自動的に呼び出してデータのflaggingをするプログラムのtemplate。
- 使用法
- aac=tmpl_fla(aar)
- aac : 結果のAARデータ。
- aar : AARデータ。
- flaggingをするための各種のtoolsがサンプルとして与えられている。適宜編集して用いる。なお、ファイル名、FUNCTION名はstdaaで
使用するobject名(小文字であること)にしなければならない。
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