ミッションの目的

「科学衛星 ASTRO-F 実験計画書」JAXA宇宙科学研究本部データセンター(2006年1月発行)より

赤外線天文衛星 ASTRO-F は、赤外線[1]による天体サーベイを目的としたミッションである。1983年に打ち上げられた世界初の赤外線天文衛星 IRAS (Infrared Astronomical Satellite) によるサーベイに比べ、数倍から数十倍高い感度、解像度で、現在の天文学上の要求に応える第2世代赤外線サーベイを実行する。

天文学上の目標は多岐にわたるが、最大のものは

  1. 銀河の形成と進化過程の解明
  2. 星形成、及びその周りでの惑星形成過程の解明

である。

また、これらを達成するための観測運用上の到達目標は、

  1. 波長 50~180 µm での無バイアス[2]全天サーベイの実行
  2. 波長 2~180 µm での、サーベイより高感度の撮像、および、分光観測の実行

である。

akari
  1. 「赤外線」は、可視光線より波長が長く、電波より波長が短い電磁波の総称です。
  2. 無バイアスとは、この場合、観測領域をあらかじめ選ばないという意味です。

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